産業廃棄物とは

みなさん、こんにちは!株式会社シゲンの産廃系女子(@shigencompany)です。

「廃棄物」「産業廃棄物」という言葉、最近良く耳にするフレーズではないでしょうか?
社会全体が、SDGsや、カーボンニュートラル等環境に係る課題に取り組む中、リサイクルと併せて大切なキーワードになってきております。

「廃棄物を排出する」ことは、人間が生活するうえでは必要不可欠なことです。
近年、廃棄物を排出する側(排出事業者)、処理する側(処理業者)の双方で、分別を徹底すること、循環型社会への意識の定着、適正処理への取り組みや処理技術の向上などで、より多くの廃棄物が再生・再資源化されるようになりました。

まずは、適正処理をするための第一歩として「産業廃棄物とは何か」について、説明していきたいと思います。

廃棄物とは?

廃棄物とは、”占有者が自ら利用”、または”他人に有償で譲渡することができない不要となったもの”。
つまり、“価値がなく不要となったもの”のことを言います。

廃棄物に関することは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」に定められています。


廃棄物の排出を抑制し、廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ること

廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第1条


廃棄物の種類は大きく2種類に分かれている

廃棄物は、事業活動に伴い排出される「産業廃棄物」と、産業廃棄物以外の「一般廃棄物」の2種類に大きく分類されています。

さらに、産業廃棄物は、”取扱いに危険性のない”産業廃棄物(業界では、普通産廃と呼ぶことが多い)と爆発性や毒性、”感染性等の危険がある”特別管理産業廃棄物(業界では、特管と呼ぶことが多い)に、分類され、一般廃棄物は、家庭廃棄物、事業系一般廃棄物、特別管理一般廃棄物に分かれます。

産業廃棄物と一般廃棄物の違い

産業廃棄物と一般廃棄物では処理先も大きく変わります。

産業廃棄物

産業廃棄物

事業活動に伴って生じた廃棄物の事を言います。
同時に、廃棄物処理法で定められた20種類の廃棄物のことを言います。

更に、“あらゆる事業活動から発生する廃棄物”と、“特定の事業(限定業種)から発生する廃棄物”、“産業廃棄物を処理するために処理したもの”があります。

あらゆる事業活動から発生する廃棄物(12種類)】

  • 廃プラスチック類
  • ゴムくず
  • 金属くず
  • ガラスくずコンクリートくず及び陶磁器くず
  • がれき類
  • 燃え殻
  • 汚泥
  • 廃油
  • 廃酸
  • 廃アルカリ
  • 鉱さい
  • ばいじん

【特定の事業活動から発生する廃棄物(7種類)】

  • 紙くず(建設業、パルプ製造業、市紙業紙加工製造業、新聞業、出版業、製本業、印刷加工業)
  • 木くず(建設業、パルプ製造業、輸入木材の販売業、物品賃貸業から生ずる木材片、貨物流通のために使用したパレット等)
  • 繊維くず(建設業、衣服その他の繊維製品製造業以外の繊維工業から生ずる木綿くず、羊毛くず等の天然繊維くず)
  • 動植物残渣(食品製造業、医療品製造業、香料製造業)
  • 動物のふん尿(畜産業)
  • 動物の死体(畜産業)
  • 動物系固形不要物(と畜場)

※( )は特定の業種です。詳細は廃棄物処理法をご参照ください。

上記19種類に
【産業廃棄物を処理するために処理したもの】を追加した20種類が産業廃棄物と呼ばれています。

■ 特別管理産業廃棄物

特別管理産業廃棄物は産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康または生活環境に係る被害を生ずるおそれのある性状を有するものを言います。(廃棄物処理法2条5項)
種類は下記の通りとなっており、大変危険な廃棄物で取り扱いも厳重注意が必要です。

  • 廃油(引火性)
  • 廃酸、廃アルカリ(強酸廃液、強アルカリ廃液)
  • 感染性産業廃棄物
  • 特定有害産業廃棄物
  • PCB廃棄物・廃水銀など及び当該水銀などを処分するために処理したもの
  • 廃石綿等
  • 鉱さい(基準値を上回るもの)
  • 有害金属などを含む産業廃棄物

■ 処理方法

主に民間などの処分業者で処理を行います。収集運搬も民間業者です。

一般廃棄物

一般廃棄物

産業廃棄物以外の廃棄物のことを言います。
つまり、私達の家庭で出る廃棄物は一般廃棄物という事になります。

■ 処理方法

主に自治体のごみ処理場で処理を行います。
収集運搬は、家庭廃棄物の場合、自治体に委託された業者、事業系は自治体の一般廃棄物収集運搬業許可を持った民間の収集運搬業者が行うことが多いです。

最後に

以上のことから、廃棄物を適正処理するためには、“廃棄物処理法や各都道府県の条例などに従うこと”となっており、その内容や仕組みはかなり複雑になっています。
排出した廃棄物はすべて“排出事業者責任”となる事を忘れずに、最後まで責任を持ち、適正に処理・管理をしていく事が大切です。

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シゲンは、横浜に本社・中間処理施設を構えている産業廃棄物処理業者です。
産業廃棄物収集運搬事業、中間処理事業を主とし、解体建設事業や不動産事業まで幅広く事業を展開しております。
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